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平良夏芽さんへ
はじめまして、ついさっきあなたの講演を収録した
ビデオを見せていただきました。
見た以上は、感想を書きたいと思いました。
でも、感想では思いが通じないと思い、あなたへの
直接のメッセージという形で書いてみたいと思います。
これを読んでいただけるかどうか、わかりません。
でも、こういう形で書くことが・・・うまくいえませんが、
あなたの講演をきいた者として、よりふさわしいように
思うのです。
琉球朝日放送が制作したドキュメンタリー「海にすわる」を
昨日見ることができました。
そのため、あなたが講演で述べておられるたたかいの姿を
少しばかりはリアルに思い浮かべることができたと思います。
体を張った行動、そして非暴力・・・言うは簡単ですが、
激しく執拗な防衛施設庁の攻勢のもとで、貫かれた姿に
驚くほかはありませんでした。
長期にわたる先の見えないたたかいによる消耗や疲労は、
肉体だけではなく、心をすさませるにちがいありません。
相手への憎しみはもちろんのこと、
なかなか立ち上がってくれない(私をふくめて)
周囲の人々へのいらだち。
運動は、人を信じるということが
試練に出会うときでもあるからです。
あなたは「殺意とのたたかい」と表現されていましたが、
それを克服して、非暴力をつらぬかれたことに
私は感嘆しつづけました。
あなたの穏やかな話ぶりは、そういう試練を乗り越えたきた
からことのものだと感じました。
沖縄が加害責任をもつというお話は、頭では理解できます。
しかし、それを自分の胸に落とすことは別問題です。
ベトナムで、イラクで、胸を刺す言葉をうけとめることにも、
また別の試練があるように思います。
いずれにしても、あなたとあなたの周りでがんばって
こられたみなさんにエールをおくります。
同時に、すべての人々が果敢にたたかいぬけるわけではありません。
たとえば、この私にしても、すぐさまかけつけることはできません。
そういう立場をあなたがよく理解されていて、
いろんな人が自分でできる行為で支援することを、
穏やかにアピールされています。
そこで、私も心やすらかに思うことができました。
少しは海に潜れるようにしておこうと。
「あなた」という呼びかけは失礼かと思いましたが、
他にいい言葉が見つかりませんでしたので、お許しください。
私は、私の島(本州といわれていますが)で、
戦争に加担する国でありつづけないように
がんばりたいと思います。
2007年6月9日 BIN★より
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