「イオンの出店反対」の旗にこめられた思いを考えました
2007-06-17


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●巨大な力の壁

滋賀県草津市新浜に計画されている巨大な「イオン・モール」
草津市は、市街地調整区域の指定をはずして、
開発許可を出しています。

草津市も、滋賀県も、どのような表現をしようと容認の構えです。
市議会でも、県議会でも、「反対」の声はあがりました。
しかし、それは少数派。
圧倒的な多数で出店は認められていきます。

もちろん、出店に期待する声はあるし、それがあるからこそ
計画が進んでいるともいえます。

「イオン・モール」は、草津市に立地しますが、
大津市と道路をはさんで接している地域です。
影響をうける大津市が口をはさめない仕組みになっている
・・・少なくとも、11月末までは・・・という点が重大な問題なのです。

●立ち向かう力はどうして生まれるのか

原則「出店自由」の街づくり三法に対して、規制を強化した
改正が実施されるまえに、「かけこみ出店」するイオンの動きは、
非難されていいと思います。

「おかしい」と思うことと、「反対」という意思表示の間には、
距離があると思います。
大津市内の街角で、「反対」の旗がはためく場所は、
ほとんどないのが現状です。
では、どうして、この場所だけ、はっきりとした意思表示が
されているのでしょうか?

私は、それを知りたいと思いました。

あまり正確ではない話かも知れませんが、
私が知りえた話は以下のようなものです。

街から歩いて買い物できる
なじみのスーパーがなくなる危機が生まれていました。
それは、そのお店だけの問題ではないはず。
近くの地域の人たちとともに、それを
きっかけに街づくりを考える会がはじまったそうです。
店主さん、従業員さん、近くの人たちが共同しての
努力もはじまりました。
それなりに前進が生まれたときに、
飛び込んできたのが
超大型の「イオン・モール」出店計画です。

これまでの努力をすべて無にするような重大な事件です。

それだからこそ、「街をさびれさせるイオンの出店に反対!!」
という旗がかかげられたのです。

●街がさびれるという意味

街がさびれる・・・・、とくに高齢者が歩いて気軽に
買い物ができる商店街がなくなっていくことは、
たいへんなことなのです。
自家用車をもつ世代にとっては、不便でもないでしょうけれど、
考えてみれば、地球温暖化が問題なときに、
買い物という日常の行為に、車を30分間以上使うというのは、
環境への負荷が大きすぎるはず。
若い世代にとっても、未来の世代にとっても、
車を使わないですむことなら、そのほうがいいのです。
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