自衛隊と米軍の共同訓練をつたえる新聞記事
2006-02-21


2006年2月19日から、滋賀県高島市のあいば野演習場で、日米共同訓練が行われます。
このことについての新聞報道をメモとして残します。

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●京都新聞

国内初の対テロ市街地戦想定も 陸自と米兵、高島で共同訓練 2006年2月19日(日) 京都新聞

 陸上自衛隊と米海兵隊による「日米共同訓練」が19日、滋賀県高島市の陸上自衛隊あいば野演習場で始まった。在日米軍の再編協議が進むなかで3月2日まで続き、対テロを念頭に置いた市街地戦闘訓練も国内で初めて行われる。
 あいば野演習場の日米共同訓練は20年前から始まり、8回目となる。訓練は岡山県の日本原演習場でも行い、第八普通科連隊(鳥取県米子市)の約350人と第23海兵連隊第一予備役大隊(テキサス州)の約200人が参加した。
 あいば野演習場には昨年春、テロやゲリラ戦に備えた市街地訓練場が完成した。3棟の建物を備え、都市部での戦闘訓練をするほか、実弾射撃訓練も計画している。
 この日は訓練の開始式が残雪でぬかるむ宿営地であり、計400人が小銃を携えて整列した。第八普通科連隊長の日根野伸一一等陸佐と米海兵隊のマーク・サモリー大佐が訓示した。式後、日根野連隊長は「予備役とはいえ米軍にはイラク帰還兵もいる。対テロ市街地戦闘でどういう戦い方をするのか確認したい」と話した。
 訓練開始に合わせ、労組や市民団体でつくる2つの団体が抗議や中止を求める申し入れ書を今津駐屯地に提出した。


●2006年2月20日(月)「しんぶん赤旗」

日米合同演習に抗議
滋賀・饗庭野
開始式強行で平和団体


 滋賀県高島市の陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場で十九日、日米合同演習の開始式が強行されました。地元の「あいば野平和運動連絡会」(早藤吉男事務局長)は同日、今津駐屯地前で、防衛庁長官らに「合同演習開始に怒りを込めて抗議する」と抗議、文書で自衛隊に手渡しました。

 演習は三月三日まで、自衛隊約三百五十人、米海兵隊約二百五十人が参加し、岡山県・日本原演習場を同時使用します。饗庭野での合同演習は今回で八回目。二つの演習場の連動は初めて。饗庭野では、対戦車ミサイルなどを使用。演習場内に昨年建設された市街戦闘訓練のための都市型訓練施設は今回、「日米共用の施設」とされました。

 あいば野連絡会は「米軍と自衛隊の海外共同作戦のための訓練」だとして強く抗議。都市型施設の米軍使用に、「日米地位協定の実施に伴う国有財産法」で決められた自治体への意見聴取を、国が一方的に「住民生活への影響が軽微」として実施していないことにも強く抗議しました。

 この日、市内のJR近江今津駅では、迷彩服姿の米兵と自衛隊員数人が同じく迷彩服姿の米軍大佐の到着を出迎えました。市民が不安げに見つめていました。市内各所で駐車の市民が検問されていました。市は演習にさいし、「住民の日常生活の安心、安全確保」を強く申し入れています。
[自衛隊]
[基地問題]

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