参議院選挙後に社民党は民主党と連立を検討といいますが
2007-07-25


公明党はともかくとして、自民党の大幅議席減が濃厚となっています。そんなときに、社民党が民主党との連立を検討しているというニュースを読みました。これは、危険が賭けだと私は思います。
 地方議会での動きを見ていますと、自民党も、民主党も、立場は同じです。選挙で対立してみせることはあっても、終われば、同じ陣営のなかにいます。これは、社民党についてもいえるのです。
 びわこ空港や新幹線新駅もそうでした。最近では、たとえば、消費税増税反対の立場の表明を求められると、共産党以外はすべて、値上げやむなしという立場です。4月に当選した市民派の方まで値上げやむなしという態度には驚かされたものです。
 ですから、国政だけ別だとは思えません。社民党が民主党とともに連立を組んでも驚くものではありません。
 しかし、国政で社民党がかかげている「憲法守れ」という中心的な政策は、この党の存在意義をかけて追及されるべきもののはずです。現に、そういうことを、党首の方が述べておられました。
 だとするならば、なぜ、民主党と組むことを急ぐのでしょうか。
 平和を守るという信条ですが、軽く見えて仕方がありません。
 社民党の母体は、社会党。社会党は、自民党と連立政権を組んで(村山内閣)、自民党以上に日米同盟強化に貢献することになりました。 
 たとえば、「専守防衛に徹し、自衛のための最小限の実力組織である自衛隊は、憲法で認めるものであると認識する」と村山首相はいってのけたのです。
 自らの信条を捨ててまで政権にすがりついた結果、存在意義を失い崩壊したのではないでしょうか。今回もまた、憲法問題でまったく相容れない民主党とともに政権につくことは、その信条の放棄につながる可能性のほうがはるかに大きいのです。
 私は憲法九条をまもれとういう立場です。社民党がそのことを掲げていることを歓迎しています。目先の利益のために滅ぶことの危険が目に入らないことは、驚きです。それは、日本の将来のためにいいことではありません。
 福島党首がこのブログを読むとは思えませんが、こういう意見にも耳を傾けていただきたいと思うのです。

*******************新聞報道から**************************

<社民党>参院選後は民主と連立も 福島党首が関係アピール
7月22日19時36分配信 毎日新聞

 社民党の福島瑞穂党首は22日、テレビ朝日の番組で、参院選後の民主党との協力について「憲法9条を守るという点で民主党が合意すれば連立はありうる」と述べ、参院選後、民主党が政権を目指す局面では連立を含めた協力を検討する考えを示した。
 毎日新聞の情勢調査などで民主党が参院第1党になる可能性が有力視される中、選挙協力している民主党との関係強化をアピールしたとみられる。福島氏は「社民党は9条を守る連帯の核になる。民主党にも影響力を行使できる」と説明した。
 一方、共産党の志位和夫委員長は同番組で「民主党とは憲法について考え方が違い、政権共闘はできない」と連立にまで踏み込んだ協力は否定。国会での共闘については「(政府・与党が)消費税率を上げるなら、ストップで共闘する」と話した。【山田夢留】

最終更新:7月22日20時8分
[政治]

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