ルドンの黒 武満徹「彩の記」

コメント(全2件)
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あざみ子 ― 2007-09-04 08:32
『音楽を呼びさますもの』(新潮社)ご紹介ありがとうございます。
後半部分、
《すべての夢がそこでは呼び醒まされ、育まれているように思える。そこから、「予感」のような永遠の信号が送られ続けているのを感じる》
とても共感します。

それは、彼が両親と離れた孤独な幼少時代を過ごしたこととも無関係ではなく、絵の違いはありますが、竹中英太郎の幻想性にもみられる、夢や想像の世界に、幼いころから親しみ、そのなかにこそ永遠の信号を感じとっていたからではないかと思いました。

>こういう催しについては、地方都市と中央の格差はどうにもなりません。

地方からの発信、意欲的な展覧会や音楽祭も多くなったとはいっても、格差は大きすぎますね。
地方財政の逼迫から、美術館が独立採算を余儀なくされ、危機に陥っているということも聞きます。

東京にいると集まりすぎていて、選択せざるおえないということになって、渇望がなくなるというのもいいことと思えなくて・・・。

モスクワ市近代美術館(1999年創立!!)って、新しい美術館なのですね。
ロシア・アヴァンギャルドたちの作品展(シャガールからマレーヴィチまでという仮称で)、私も期待しています!
BIN★ ― 2007-09-04 08:51
文化には、お金がかかりますから、自然の流れでは、お金の集まるところに集中してしまいます。でも、そう単純ではないところが興味ぶかいところかも知れません。
 渇望がなくなると、文化は洗練され爛熟しますが、力と新鮮さが失われます。
 最近、ヴェネズエラの若い指揮者DUDAMELが注目されていますが、それは、こういう問題にかかわっていると思いました。
 モスクワの新しい美術館ですが、ソ連崩壊後でなければ、ロシア・アヴァンギャルドがその祖国で日の目をみなかったということでしょうね。

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