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azamikoさんのブログで「ルドンの黒」展が東京のBunkamuraで行われていたのを知りました。7月28日から8月26日まで。
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展示されていたのは、ルドンの版画とデッサン。
ネットで見る限り、マックロクロスケや目玉の親父風のグロテスクでユーモラスな生き物が描かれています。
それらは、岐阜県美術館のコレクション。
岐阜なら、まだ近くですので、見に行くことができます。
ついでに、Bunkamuraのザ・ミュージアムの今後のラインナップを調べていると、来年夏にモスクワ市近代美術館(1999年創立!!)所蔵のロシア・アヴァンギャルドたちの作品展(シャガールからマレーヴィチまでという仮称で)が行われる予定です。
この美術館のコレクションの展示は、日本初とのことです。
これは、見たいと思いました。
商品なら、いまやどこに住んでいても、簡単に手に入ります。しかし、こういう催しについては、地方都市と中央の格差はどうにもなりません。
ところで、武満徹さんが、ルドンの黒について書いています。
1985年に出版された『音楽を呼びさますもの』(新潮社)という著作(上の写真)のなかの「彩(いろどり)の記」です。
『ルドンの木炭や石版による作品を観ると、暗い陰鬱なヴィジョンと謂うより、昼の陽光を充分に吸い尽くした後の大地の温もりのような、官能的な感触を、反ってその深い黒の世界に感じる。すべての夢がそこでは呼び醒まされ、育まれているように思える。そこから、「予感」のような永遠の信号が送られ続けているのを感じる』
ぜひ、こういう黒に出会ってみたいと思いました。
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