天童荒太『幻世の祈り 家族狩り 第一部』(新潮文庫)
2009-02-27


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「天童荒太の扱うテーマは、身近で、文章はわかりやすいね。」
カミさんが『永遠の仔』を読んでいる横で、
同じ著者の『幻世の祈り』を読み終わったとき、
私からそう声をかけました。

「身近」というのは、親しみやすいというニュワンスでしょうけれど、
私の場合は、心穏やかではないということになります。
その思いがどう伝わったのかわかりません。
カミさんと出合ったのは、30代に入ってからでしたし、
私は自分の10代の話をしたことがないからです。

忘れていた思いが吹き出てきて目の前に迫ってきます。
それを「身近」と表現したのです。

この本は改稿された『家族狩り』の第一部。
続きをいまは読んでいます。
[本]

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