カエルの思い出
2009-07-31


禺画像]
カエルは両生類であり、人になつくとは思えない。
それでも、何年もつきあってきたカエルがいる。

小学生の頃、一匹の大きなカエルを捕まえた。
あまりに大きいので、そのまま逃がさず、
自宅に持って帰り、庭に放した。

夏の間、ずっと庭で鳴いて、
私たち家族を楽しませてくれた。
秋になり、カエルは保護色なのか
全身を茶系統に染めていた。
冬になるとしずかに声が消えた。

その存在をとっくに忘れていた春、
カエルの声が聞こえた。
巨大な姿は、まちがいようがなかった。
庭に穴を掘って、冬眠したのだ。

それから、数年(!)の間、
巨大なトノサマカエルは、
冬に消え、春に現れた。

私は、その姿が
見えなくなった春をよく覚えている。
小さな庭をけんめいに探したけれど、
二度と会うことができなかった。
[生き物]

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