カーレド・ホッセイニ『千の輝く太陽』
2009-11-27


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ばるタンさんから紹介された『「坊ちゃん」の時代』(全五部)は読みきった。内容そのものに継続的な関心をいだいたけれど、関川夏央や谷口ジローの別の作品を探して読もうという気になった。
 それはそれとして、もう一冊読んでいるのが、カーレド・ホッセイニの『千の輝く太陽』。hummingbirdさんの推薦本。
 実は、同じ作者で『君のためなら千回でも』(早川書房)という小説もある。原題は、The Kite Runner。凧上げをする人という意味だろう。ホッセイニの話をするついでに、この小説のことに触れたら、カミさんが「知っている」という。そう、映画を見たのだ。「とても感動した。少年がどこまでも・・・」というので、思わず「その先をいわないで」と釘を刺した。だって、読む楽しみがなくなるじゃないですか。
 『千の輝く太陽』は、女性が主人公。アフガニスタンの物語に触れるのは、はじめてのこと。まだ数十ページしか読んでいないけれど、文明と因習、富と貧困が交差し、封建制時代のような印象もある。その場合、もっとも惨めな役割を振り当てられているのが女性。「女性の解放の度合いが文明化の度合いを決める」のような表現をしたのは、どの人だったのか思い出せないでいる。
[本]

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