現彦根市出身の日清戦争の戦病死者
2009-12-01


禺画像]
目に前に広がる戦病死者の墓碑を眺めていると、その一人一人の出身地や生き様が知られないまま、緩慢に朽ちていくのを放置していいのかと思うのです。声なき声が聞こえる・・・そんな気がするのです。
 上の写真は、旧大津陸軍墓地の一角です。そこに眠る日清戦争期の兵卒の墓碑は、200を超えます。そのすべてが陸軍歩兵第九聯隊の兵士。出身地は、現在の滋賀県だと思います。
 墓碑には、名前、階級、戦病死年月日、その場所が刻まれています。出身地などはありません。各市町村(誌)史を調べていくと、何人かの出身地がわかってきます。それは、このブログでも書き込みました。
http://nostalghia.asablo.jp/blog/2009/11/09/4684397

 先日、図書館で『新修彦根市史』(2009年)の第3巻を見ていたときに、以下の記述(320〜321ページ)を見つけました。そこには、名前がありませんが、人数だけはわかります。 日清戦争から台湾制圧戦までの現彦根市域における戦病死者数は、彦根町1名、千本村3名、福満村1名、日夏村1名、葉枝見村1名、稲村2名、坂田郡鳥居本村1名の計10名であり、大半はマラリアなどによる病死であった。  この10名も上の写真の墓地に眠っていると思われます。いまのところ、名前を特定できませんが。
[日清戦争]
[旧大津陸軍墓地Eブロック(日清戦争)]

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