カザルスのバッハ無伴奏チェロ組曲
2010-11-03


バッハの無伴奏チェロ組曲。
カザルスが発掘し世に出したバッハの傑作。

私が最初に聴いた演奏は、カザルスではなく、
シュタルケルのものでした。
例の有名なコダーイのものとセットでした。
鋭角的で正確な演奏で、いまでも好きです。
カザルスの最初の印象は、あまりに自由!というもの。
ビデオは1954年のものらしいです。
演奏する姿は、端正そのものですね。



 カザルスが故国スペイン内乱への西欧諸国の対応に抗議し、公開演奏を中止したのは、有名な話です。演奏家には自殺とも思える行為によってしか、思いが届けられないと思ったのでしょうか。それだけ、怒りが大きかったのか、それとも、演奏家が演奏する以上の価値を、その行為に認めたのか。

 フランソワが演奏していたショパンもポーランドの独立運動とは無縁ではありませんでした。偉大な音楽家は、世界の動きや自民族の運命に無関心ではいられないのですね。
[音楽]

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