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プロコフィエフのピアノ・ソナタ第二番は、なかなかチャーミングです。
ラフマニノフとちがい情緒があふれているとはいえません。
あふれているといえば、わさびに効いた機知でしょうか。
私がお勧めしたいのは、1989年2月にウィーンのヤマハ・センターで行われたコンサートのライヴ盤です。
そういえば、リヒテルさんは、この前年の1988年の9月から10月まで日本を7度目に訪問していますね。10月23日に京都、26日に東京で、同じ曲をプログラムに乗せているので、聴いた人がいるはずです。
自分の棚を探すと、1965年と1994年に同じ曲の録音があります。
それぞれ聴いてみました。
65年の演奏は、音は最悪ですが、快速で、ふっ飛ばします。89年が一番すてきです。
94年の演奏は、遅く、弱弱しいきらいは捨て切れません。でも、悪くない。ただし、第四楽章を除いて。
巨匠の指がコントロールしきれていないと思うのです。
音は再現できないので、タイミングだけ書きます。
なお解説文の演奏時間はあてにならない(拍手の時間も入っている)ので、自分で確認した演奏時間を載せます。
@DHR−7758 DOREMI
1965年4月19日
ニューヨークのカーネギー・ホールのライヴ
第一楽章 6分36秒
第二楽章 1分46秒
第三楽章 5分21秒
第四楽章 4分12秒
ALONDON(DECCA) POCL-1272/3
1989年2月
ウィーンの『20世紀ピアノ音楽の夕べ』ライヴ
第一楽章 7分28秒
第二楽章 2分00秒
第三楽章 5分37秒
第四楽章 4分56秒
BLIVECLASSICS LCL472
1994年5月19日
Ludwigshafen
第一楽章 7分14秒
第二楽章 2分03秒
第三楽章 5分33秒
第四楽章 5分01秒
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