大津営所から出発して8日目(1895年4月6日)、大陸に向かう前に亡くなった兵の墓石
2007-10-23


禺画像]
日清戦争の墓石が並ぶ旧大津陸軍墓地Eブロック。
墓石の右側に刻まれている死亡年月日と場所を
一つ一つ見て回りました。

またひとつ死亡場所の記入がない墓石がありました。

「明治三十八年四月六日歿」とだけ書かれています。

●大津営所から出征して8日目

第四師団大津第九連隊が、大津営所から
戦場にむけて出発するのが、1895年3月28日。
宇品から大陸へ出航するのが、4月11日です。

死亡した兵士の場所がない理由はなんでしょうか。
さきの墓碑と共通しているのは、大陸に到着前と
いうことです。
それにしても、大津なら大津、宇品なら宇品と
書けばいいのにと私は思います。
この点が名誉を重んじる軍隊と違うのかも知れません。

いずれにしても、大津を出てから(出征したと仮定して)
8日目、宇品から出航する5日前にこの兵士は、
死亡したのです。
戦死でないのは明らか。病死だといえます。
[日清戦争]

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