セザール・フランクのピアノ五重奏曲
2007-11-29


禺画像]
●フランクの五重奏曲体験

スビャトスラフ・リヒテル
ボロディン四重奏団
メロディア盤(LP)で聴いたのが最初。
明るい志向性のはっきりした音楽を
聴きなれていたので、
この曲を聴いた後、
しばらく憂鬱な気分が抜けなかった。

1980年代に同じ顔ぶれが
「モスクワの冬」(プーシキン博物館)で
演奏したライヴ盤(Philips)も出ている。
私には、音は悪いけれど、
旧盤の緊張感が忘れられない。
今日聴いたのは、
クレーメル(Vl)、
ハーゲン四重奏団
ラヴィノヴィッチ(Pf)らが
ロッケンハウスでライヴ録音したもの。
(ECM J60J20076/7)
切れ味がすごいと思った。

●サロン音楽?

フランクは熱い。
その情熱は、
明るくはないけれど、真摯。
同じ作曲家のヴァイオリン・ソナタを
共演することになったとき、
リヒテル(Pf)とオイストラフ(Vl)の間で、
意見が合わない。
前者は、奇跡の傑作、
後者は、サロン音楽という評価。
私には、フランクのヴァイオリン・ソナタが
個人的な情熱の世界であるとは思えても、
サロン音楽とは思えない。
オイストラフの含意はどこにあったのだろう。
[音楽]

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