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バイパス工事によって移葬された237柱の兵士の霊を慰めるための「超日月光 霊土」の碑の背面には、「昭和52年11月10日」という日付とともに、これをかかわった二つの団体名が刻まれている。
一つは、「建設省近畿地方建設局滋賀県国道工事事務所」
もう一つは、「大津陸軍墓地護持奉賛会」である。
上の写真の左には、「明治三十七年戦役兵卒戦病死者合葬碑」、つまり、日露戦争のときの兵卒の合葬碑が見える。これも、バイパス工事のために、移動を余儀なくされている。
木立のむこうには、琵琶湖の湖面が見えている。
旧大津陸軍墓地は、琵琶湖が見渡せる、住宅地から離れた丘陵地に建設されていたのである。だが、バイパス工事は、その環境をすっかり損なうことになった。
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