Sole Survivor Policy 〜『プライベート・ライアン』と日本と〜
2009-07-11


禺画像]
『プライベート・ライアン』という映画は、
Sole Survivor Policy を題材にして創られています。

出征する兵士、もちろん、第二次世界大戦は男性中心。
兄弟全てが出征する場合もありました。
そして、同じ任務につき、同じ船に乗船する。
船は撃沈され、全員が命を落とす。

巡洋艦ジュノーに乗り込んでいたサリバン5兄弟が
まさにそうでした。

Sole Survivor Policy は、
簡単にいえば、兄弟全員を戦死させる事態を
回避する政策ということになります。

映画『プライベート・ライアン』には、
ナイランド兄弟という、モデルがあります。
この兄弟は4人。
そううち3名が戦死(戦後に1名収容所で生存が確認)
したという事実に直面して、上の政策が発動され、
一人が戦場から連れ戻されるのです。

では、日本ではどうだったのでしょうか。

上の写真は、墓碑の一部です。

一つの墓碑に
三名の兄弟の名前と階級、そして、
死亡年月日と場所が刻まれています。

3人は、それぞれ、陸軍兵長
陸軍伍長、陸軍上等兵となり、
別々の日に、別々の戦場で戦死。

兄弟の笑い声は二度と家族のもとには、
帰ってこなかったのです。

むごい現実です。
[太平洋戦争]
[民間墓地の戦没者]

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